◆平屋建築に適した土地って・・・?◆
暮らし
近年、比較的若い世代にも人気急上昇中の平屋住宅。どんな土地なら平屋が建てやすいのか・・・?
平屋に適した土地とは?
新築担当の石塚です。
多くのご相談を頂く平屋住宅ですが、悩みどころとして「建築用地の確保の難しさ」があります。
単純に2階建てと同じ坪数の平屋を建てようとすると、2階建なら寝室や子供部屋を上階に配置すれば済みますが、
平屋の場合はリビングも水回りも寝室も子供部屋も・・・全部1階部分に集約します。
つまり、2階建てと比べて単純に2倍の建築面積が必要になってしまうという事です。
では、平屋を建てるにあたって、どの程度の広さのある土地を選べばいいのか・・・??という問題なのですが、
まずは欲しい土地の建蔽率を知る事です(建蔽率ウィキペィア参照 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BB%BA%E3%81%BA%E3%81%84%E7%8E%87)が、
敷地が60坪で建蔽率60%の地域だった場合、建築可能な建物は60坪の敷地の60%・・・なので1階部分の面積が36坪までの建物が建築可能という事になります。
*地域により建蔽率以外の建築制限がある場合はその限りではない*
しかし36坪の家を建てる事は出来ても、敷地の半分以上が建物になってしまう為、駐車場スペースや庭スペースを圧迫、周辺の建物からの影の影響を考えるとかなり窮屈な配置になります。
実際には建てたい建物の坪数の3倍以上の土地があるとゆとりが出ます。
20~25坪前後の平屋なら70坪程度あった方が一般的な観点からは良いでしょう。
土地の形状としては建てたい住宅のプランにもよりますが、長方形(東西に長い)の土地が最も無難です。
土地選びの基準としては
①敷地は建てたい平屋の坪数の3倍程度ある事
②形状が良い(建てたいプランにハマる)事
が条件です。
↑↑↑同じ約60坪の土地に22坪級の平屋(左)と2階(右)建築物を乗せたイメージです。
土地の余剰スペースがずいぶん違うのがわかります( ゚Д゚)!
エリアの相場・特性を知る
山梨県内で平屋に適した土地を探すのにはまず、ざっくりエリア毎の傾向を知っておくと良いでしょう。
わかりやすく分譲地の相場でいうと、甲府や甲斐市、昭和町、中央市等のどちらかといえば市街地・住宅地が多いようなエリアの分譲地の敷地面積は概ね60坪台がメインとなります。
対して南アルプス市や北杜市等の郊外は同じような分譲地でも70~80坪級のものが多くなってきます。
さらに坪単価も甲府等に比べれば3~5万円程度安い場合がほとんど。
「敷地は大きくて価格は抑えめ」という事です。
その為平屋の建築候補地としては郊外の方が探しやすい傾向があり、
甲府市街の新しい分譲地に平屋が少ないのはそういった理由もあります。
もちろん分譲地に限った話ですので、単発の売地であれば市街地でも売り物件がないわけではありません。
が、農地や資材置き場、駐車場跡地といったところが多く・・・そもそも建築に適さない、あるいは建築可能な状態にもっていくのに多額の費用がかかる事もありますので注意が必要です。
補足とまとめ
10年以上前と違い、現在では売地情報の大半はネット広告に掲載されています。
しかし紙やWEB双方に言えますが、掲載されている情報は業界専門用語を多く含み、あまり一般向けとはいえません。
「価格」「所在地」「面積」以外にも重要なポイントは多々あります。
実際には形状や向き、道路状況、周辺環境、インフラ設備、建築制限等・・・たくさんの条件をクリアしていく必要があります。
土地を探す場合はご自身でネット情報を頼りに探すより、土地選定に詳しい不動産業者もしくは住宅会社と一緒に探した方がはるかに時短かつ安全です。
ローンシミュレーションと併せて是非弊社へご相談下さいm(__)m