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【空地が多いのに売ってない理由・・・】

暮らし

 

空地が売られない訳

 

山梨は近年、この日本国では空き家率常にワースト上位。

空き屋に限らず、空地も無数に存在します。

 

定期的にお客様からこんな相談を受けます。

「あそこに前から人が住んでない空き家があるんだけど・・・」「あの土地はずっと空地のまま、放置されてる様なんだけど・・・」

といった内容です。

そこをどうにか買い取る事は出来ないか?という事ですね。

いわゆる地上げ、ってやつですね。

もちろんその土地の所有者に対して、登記情報を頼りに直接訪問(登記簿に連絡先は記載していないので訪問が最も簡単)して「あの土地を譲ってくれないか」と交渉してみる事は可能です。

( ..)φメモメモ

但し、所有者目線にしてみれば「今まで売る気がないので売りに出していない」のであって、お隣さんならともかく、初対面の人物からの突然の交渉に応じてくれる事はないでしょう。

怪しまれて終わってしまうだけです。

もしくは足元を見られて相場よりずいぶん高値をふっかけてくるでしょう。

 

では、どうして使ってもいない空き家・空地を手放す事をしないのか?

売らない理由

以前僕は不動産仲介業をメインとしていましたので、「売りたい」「買いたい」双方の声をたくさん聴く事が出来ていました。

当然に中には「売りたくない」という声もあります。

「活用していない」のに手放さない、よくある理由としては・・・

 

一、自分達の代では不要だが、いずれ息子(娘)が使うかもしれないから

一、先祖代々引き継いできた土地を自分の代で手放すわけにはいかないから

一、近隣・親族に敷地を売った事が知られたら恥ずかしい

 

だいたいこんな理由が多かったです。

ひとくくりにすると、「特にお金に困ってない」で片付きます。

そもそも売却しなければいけない理由がないんですね。

お金に困ったら上記のような3つの理由なんて、全部吹っ飛んでしまうものです。

 

空き屋の場合は・・・?

これも上記の「お金に困ってないから手放すつもりがない」が一番でしょうが、

さらには行政の仕組みにも問題があると思っています。

それは「土地に建物が存在していると固定資産税が減税される」という特例がある為です。

( ..)φメモメモ

家は古くなると評価額が下がりますが、土地は基本的には周辺土地相場に大きな変動がない限りはあまり変わる事はありません。評価額が変わらない以上、固定資産税も下がらない。

 

なので、家が古くなってきて空家になったけど、解体して更地にしてしまうよりはそのまま放置しておいた方が安い税金で済む わけです。

税金が安い=たいして負担にならない。

だから日本中に空き屋/廃屋が多数存在するんですね。

税金をUPすれば負担が増えるから持ってても使い道のない不動産は手放したくなります。 でも現在の仕組み上、そうならない。

 

あとはシンプルに解体費がかかるから・・・という要素も加わります。

 

自治体によっては、空き屋のまま〇〇年放置すると軽減税率を受けれなくする、等の対策をとる所もあるようですが・・・

 

行政が買い取って、若年者層に低価格で提供する みたいなアクションって出来ないものなんでしょうか。

処分に困るような空家・空地はたくさんあるんだし、物価高の昨今、土地が安価で買えればそこに転居する若い住民が増えて納税する、つまり税収UPに繋がると思うんですが(-_-)

そう上手くいかないのかな???